配当利回り2.5%を下回ったら売却
好きだから“ストイック”に続けられる。それは銘柄選びをはじめ投資戦略にも貫かれている。
なのなのさんの銘柄選びのポイントは、「配当利回りが4%以上」の高配当で「業績が右肩上がり」であること。日本の高配当株がメインだが、J-REITや米国の個別株・ETF(上場投資信託)、「S&P500」などのインデックスファンドなどにも幅広く分散投資している。
「米国株などを含めて約440銘柄保有し、そのうち日本株は330銘柄ほど。保有銘柄の株価は毎日チェックして管理しています。基本的には“ほったらかし投資”で配当を長期的に得る方針ですが、『配当利回りが2.5%を下回った時』は売却するようにしています。
“この銘柄はまだ大丈夫なはず”という主観が入ると合理的な判断ができなくなってしまうので、自分で定めたルールに従うようにしています。行動ファイナンスによれば、人間は感情に流されるとどうしても非合理的な行動をしてしまうので」
なのなのさんの資産は、平均すると1年ごとに750万円ずつ増えている計算になるが、爆発的な増え方をしたわけではない。株価10倍を狙うような派手なやり方ではなく、高配当なバリュー(割安)株に分散投資をしてジワジワ増やす方法だ。
「正直、地味な手法です。『もっと儲けられる別の手法はないですか?』と相談されることもありますが、あくまで地道に高配当で業績が右肩上がりの銘柄を持ち続けてくださいとお伝えするようにしています」
なのなのさんが「この夏に買いたい銘柄」を別記事に掲載しているので、合わせて確認してみてほしい。
【プロフィール】
なのなの/兼業投資家。大学時代から投資歴20年以上。当初6年間は赤字だったが、高配当株をメインとした2008年以降は15年連続で黒字。2021年に1億円達成し、現在の保有資産は1億7800万円。著書に『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える「爆配当」株投資』(KADOKAWA)。