S&P500の目標株価をN字計算法で計算してみる
S&P500を月足チャートで見ると、右肩上がりの上昇トレンドであることがわかります。
その中で起点となるのは、2020年3月につけたコロナショック時の安値(2191.86pt)です。一旦の天井となったのは2022年1月高値(4818.62pt)で、その間の上昇幅は2626.76ptです。
その後調整を挟むものの、2024年2月に高値を超えているので長期上昇トレンドであることが確認されたタイミングで、N字計算法による目標株価計算が可能になりました。
調整時の底値となったのは2022年10月で、この時の安値(3491.58pt)に2020年3月安値から2022年1月高値までの上昇幅を足し合わせることで、N字計算法による目標株価を計算することができます。この方法によって計算された目標株価は6118.34ptです。
11月22日の終値(5969.34pt)から見ると+3.04%ほどで目標株価達成となります。
その後の株価は上がるか下がるか
この+3.04%という目標株価を見て、どう感じますか? 「まだ上がるのか」という期待持たれた方もいれば、「それしか上がらないのか?」という不安感を感じる方もいらっしゃったかもしれません。
たしかに、この目標株価が節目として意識されることで上値抵抗となる可能性もありますし、S&P500の予想PER(11月22日時点)は約23.45倍であり、歴史的に見ても割高感を意識される水準です。また、トランプ次期大統領の減税や規制緩和による景気浮揚の期待がある一方で、インフレ懸念が残り米国金利が上昇傾向にあります。ファンダメンタルズの観点も考慮すれば、妥当な目標株価水準であり、一旦の天井をつけたり、調整が入る可能性もあるでしょう。
逆にそのまま上昇トレンドを維持しN字計算法による目標株価を超えてきた場合、E字計算法へと目標株価の計算を切り替えることで目標株価はアップデートされます。E字計算法は、以前の上昇幅を足し合わせる起点を直近高値に切り上げることで、目標株価が切り上がることになります。