知人・友人に「整形したかどうか」を聞くのは悩ましい問題(イメージ)
「整形手術のため、韓国に行ってきました」──SNSで整形したことを明かす人は珍しくない。最近は芸能人やインフルエンサーなど、影響力を持つ人が公言する機会も増え、徐々に整形手術の“カジュアル化”が進みつつある。実際、近年では整形手術を受ける人が男女問わず増えている。
2024年2月、米国の投資専門メディア「インサイダーモンキー」がISAPS(国際美容整形外科学会)の調査結果(2021年)をもとに、「人口1000人当たりの整形手術件数が多い国」をランキング形式で公表。日本は1000人あたり2.13件で14位だった。1位の韓国(8.9件)と比較すると低い割合ではあるものの、「整形」の話題が少しずつ身近になっていることはたしかだろう。
一方で、実際に整形した人を目の前にした時、本人が整形を明かしているならともかく、そうでない場合に直接「整形したかどうか」を聞いていいものかは悩むところ。友人や家族の整形問題に戸惑うリアルな声を集めた。
自分の違和感を確認したかったができなかった
英会話教室で非常勤講師を務めるAさん(30代/女性)は、久しぶりに会った妹について「一目見て『あれ?』とは思いましたが、聞けなかったです」と話す。
「年末年始、実家に帰ると妹の目が二重に変わっており、頬骨まわりの輪郭も細くなっていました。妹は海外留学から帰ってきたばかりで5年ぶりの再会だったので、一瞬『もとから二重だったかも』とか『痩せただけかな?』とも思いましたが……」(Aさん)
結局、その日は違和感を覚えながらも、本人に直接聞けなかったというAさん。後日、母親に確認を取ったところ、やはり妹は「整形した」とのこと。
「自分の違和感が“合っている”か確認したいだけなのですが、なかには『前の顔を覚えられている』ことが嫌な人もいるだろうし、なかなか直接は聞けませんでした」(Aさん)