株主総会への出席は株主が持っている権利の一つだ(写真:イメージマート)
株式投資を始めると、「株主」としてさまざまな権利を得られる。その権利とはどのようなものか? また、株主総会ではどのようなことが決められるのか? 『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第127回は、「株主の権利」について。
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株式投資を始めると、保有している株数に応じて「株主」としての権利を得られます。しかし、初心者の方の中には、株主になったらできることを具体的に理解していない人もいるかと思います。せっかく株主になったなら、その権利を正しく行使したいものです。
目次
株主の基本的な権利とは?
株主には主に以下の3つの基本的な権利があります。
【1】配当を受け取る権利(利益配分請求権)
企業が利益を上げた場合、配当金としてその一部を受け取る権利があります。配当金が多い企業は「高配当銘柄」として人気です。
【2】会社の情報を知る権利
株主は企業の財務状況や経営方針について知ることができます。会社の透明性を確保するため、株主には事業報告や財務諸表の閲覧が認められています。
【3】株主総会で議決権を行使する権利
株主総会では、会社の重要な決定(役員選任、配当額、M&Aなど)を議決する場として、株主が意見を反映させることができます。特に議決権は、株主にとって「会社経営に参加するための最も重要な権利」と言えます。