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田代尚機のチャイナ・リサーチ
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6月に償還が集中する米国債のリスク 財政赤字、ドルへの信用低下…と不安材料相次ぐ トランプ相互関税政策の“危ない綱渡り”の落とし所は

相互関税政策の交渉はトランプ大統領の想定通りなのか(Getty Images)

相互関税政策の交渉はトランプ大統領の想定通りなのか(Getty Images)

 米国株市場は再び上昇に転じるのか──。NYダウは「4月7日に付けた場中安値が大底ではないか」と考える市場関係者が増えてきたが、一方で、今回の急落局面で指摘された大きなリスクが消失したというわけではない。米国債(10年物)は世界で最も安全な資産のひとつと見なされている。あらゆる金融商品の価格形成の基礎となり、信用秩序の頂点に位置付けられるような資産だが、長年にわたる深刻な財政赤字のために、供給圧力が構造的に高まっている。

 米国財政収入から財政支出(ただし、国債などの利払いを除く)を差し引いた値であるプライマリーバランスをみると、2002年以降赤字が続いている。このプライマリーバランスをGDPで割った値をみると、リーマンショック直後の2009年にはマイナス11.29%を記録した(出所:IMF)。その後いったん回復したものの、新型コロナウイルス感染拡大の2020年にはマイナス12.1%まで落ち込んだ。2024年はマイナス3.56%と最悪期と比べればマシな状況だが、黒字化には程遠い。

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