押さえるべき注意点とは
真似っこ投資は魅力的ですが、情報にタイムラグがある点には注意が必要です。ファンドの報告書は数週間から数カ月遅れて出されるため、短期売買には不向きです。また、ファンドは分散投資を前提としているため、1~2銘柄だけを真似るとリスクが集中してしまう可能性があります。
ファンドの全体方針や保有割合を参考に、複数の銘柄に分散することが基本です。また、報告書や月次レポートは定期的にチェックし、自分の投資戦略とズレがないかを見直しましょう。
真似っこ投資は、プロの知見を投資に活かす賢いやり方です。ただし、「何をどう真似るか」には、自分の判断が欠かせません。まずは気になる投信を見つけたら、マンスリーレポートを見てみるところから始めてみてはいかがでしょう。
今回のまとめ
・実績のあるアクティブ投信の銘柄を参考に投資
・成績や方針を確認し信頼できる先を選ぶ
・情報のタイムラグや分散不足に注意が必要
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。
個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さん