ちなみに、履歴書に関しては、「社内の誰でも見られる共有スペースに私の履歴書が放置されていた」「履歴書の保管方法が不適切で、私の住所が許可なく共有されており、社員個人から年賀状が届いた。気味が悪い」など、退職理由のひとつに挙げている事例も多いです。
同法第23条には「個人情報取扱事業者は(中略)個人データの安全管理のために必要かつ適切な措置を講じなければならない」と明記されています。具体的には、カギのかかるキャビネットに保管する、ファイルにパスワードをかける、などの措置が必要になります。履歴書は、氏名・住所・生年月日に加えて学歴や職歴など、場合によってはセンシティブな内容を含む個人情報です。その履歴書の安全管理がずさんで何の措置も取っていないというのは、常識的に考えてもかなりヤバいと言えるでしょう。
※退職代行モームリ/大山真司・著『今の会社、ヤバいかも!? 3万人の「もう無理!」でわかる会社の見分け方』を元に一部抜粋して再構成