「Windows 10のサポート終了に備える」と表示されたパソコン画面
Windows 10を使い続けると高まる「セキュリティリスク」
Windowsがサポートされないパソコンを使い続けることに、どのようなリスクがあるのか。また、買い替える際はどこに気をつければいいのか。初心者向けから上級者向けまで幅広い製品を取り揃える全国展開のパソコンショップチェーン「ドスパラ」を運営するサードウェーブの取締役、社長執行役員、最高執行責任者(COO)の永井正樹氏に話を聞いた。
まず、Windows 10のサポート終了後も、そのパソコンを使い続けることはできるのかということについて永井氏は、「Windows 11へのアップグレードや新パソコンへの移行が最善ですが、サポート終了後もWindows 10のままでパソコンを使い続けることは可能です」と話す。
ただし、さまざまなリスクがある。筆頭は、「セキュリティリスク」だ。
「セキュリティ更新プログラムが提供されなくなり、パソコンのセキュリティリスクが高まります。セキュリティリスクとは、不正アクセスやウイルスなどによって損害を受けることで、『大切なデータやサービスが壊されたり盗まれたりする危険性』を指します」(永井氏、以下「」内同)
インターネットや外部メディアに接続時、マルウェア(悪意のあるソフトウェアやコードの総称、ウイルス・ランサムウェアなど)の感染リスクが高まることで、「パソコンの不安定動作」「個人情報の漏洩」「ネットバンキングやSNSの不正利用」などにつながる恐れがあるという。
ソフトウェアやハードウェアについても、使用が制限される可能性があるという。
「新しいソフトやアプリをインストールした際、サポート終了後のOSに対応しない可能性があります。また、周辺機器を利用する際のドライバーが提供されなくなり、新規に発売される機器と接続できない場合があります」