スマホレンタルの利用者は増加中だという(イメージ)
端末を購入し、ある程度長い期間使い続けることが前提になるスマートフォン。一方で、期間に応じて料金が設定されたスマホのレンタルサービスを利用する人たちが増えているという。テレワークの普及やセキュリティ面を考慮して、法人向けのスマホレンタルを導入する企業も増えているが、個人のニーズも高い。スマホをレンタルしたことがある人たちの体験と、レンタルサービスを展開する業者への取材から、需要増の背景に迫った。
推し活の時に使うために2台目のスマホを買うのは…
推し活でも活躍するスマホレンタル
「韓国に行く時にレンタルスマホを利用しました。現地の空港で受取と返却ができて楽でしたよ。SNSで回ってきた画像や動画がきれいだったので、機種はGalaxy S24 Ultraと決めていました」
そう語るのは、メーカー勤務の30代女性・カナさん(仮名)だ。レンタルしたGalaxy S24 UltraはSAMSUNGが2024年に発売した、望遠や暗所での撮影に強みを持つハイエンドモデル。カナさんが、自分のスマホとは別にスマホをレンタルしたのには理由がある。“推し”のライブで撮影に使うためだ。
カナさんによると、コンサートやファンミーティングでは、一眼カメラなどの本格的な撮影機材は禁止だが、スマホでの撮影は許可されているケースがある。だからこそカメラ機能に優れたスマホが重要になるというわけだ。
「わざわざ推しを撮影するためだけに2台目のスマホを買うのは、金銭的にハードルが高い。3泊ぐらいの短期間レンタルなら気軽です」(カナさん)
スマホレンタルの用途は様々だ。たとえば他にも、iPhoneを買い替える際の“お試し”として、レンタルを利用する人もいる。広告代理店勤務の40代男性・ナオトさん(仮名)だ。
「iPhone 13 miniからiPhone 15に買い替えようとした時です。これまで小さいスマホに慣れていたので、大きくて重いスマホに慣れるか不安でした。店頭で触ったくらいでは判断できないと思い、2か月くらいレンタルしてから納得してiPhone 15に買い替えることができました」