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老後資金の不安を解決する第一歩は「収入の見える化」 自分は年金をいくらもらえるのか、「ねんきん定期便」の読み解き方を解説

ねんきん定期便で公的年金の受給見込額を把握しよう

 このように老後資金の中でも中核をなす公的年金や企業年金について、それなりにでも把握できている人は決して多くないと言えます。必ずしも1万円単位で正確に確認しておく必要はなく、公的年金であれば年160万円くらいなのか、年210万円くらいなのか、大まかでよいので把握しておくことが大切です。

 毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」で年金額を確認してみましょう。50歳以上の方の「ねんきん定期便」は次のようになっており、糊付けを開くと、はがき3面分の大きさになります。3面分あることに気づいていない方もたまにいらっしゃるようなので、糊付けを剥がしてきちんと3面分を確認しましょう。

日本年金機構「ねんきん定期便(50歳以上の方)」(令和7年度)

日本年金機構「ねんきん定期便(50歳以上の方)」(令和7年度)

 まず表の真ん中で、上の図の赤で囲った部分ですが、これは現在の年金への加入条件(国民年金・厚生年金や収入水準等)が60歳まで継続した場合に65歳から受け取ることができる見込額(年額)です。ここに160万円とあれば65歳から老齢年金として年間160万円を受け取れることになります。

 すぐ右側には42%増、84%増の金額も記載されています。老齢年金は65歳からの受給が基本ですが、60歳から64歳で受給を開始する繰上げ受給や、66歳から75歳で受給を開始する繰下げ受給も選択できます。繰り下げて70歳受給開始だと42%増、75歳受給開始だと84%増となるため、これらの金額も記載されているのです。

 ねんきん定期便(50歳以上の方)の裏面は次のようになっています。

日本年金機構「ねんきん定期便(50歳以上の方)」(令和7年度)

日本年金機構「ねんきん定期便(50歳以上の方)」(令和7年度)

 右下の赤枠内の数字は、すでに表面で確認した65歳から受給できる見込額です。裏面は詳細が書かれており、老齢基礎年金、老齢厚生年金(一般、公務員、私学共済)といった内訳も記載があります。また、生まれ年によっては65歳以前に支給が開始される特別支給の老齢厚生年金を受給できる人もいて、その場合は裏面の受給開始年齢別の欄に具体的な金額が記載されているはずです。

 これまで自分の公的年金見込額を確認されていなかった方はぜひ確認しておきましょう。

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