首都圏で中古マンションの値上がり率が高いエリアはどこか
首都圏の中古マンションで値上がり率が大きい駅はどこか。新築マンションの平均価格は東京23区で1億3064万円、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)は8958万円──不動産経済研究所がまとめた今年上半期の新築マンション価格は過去最高を更新した。背景には、資材や人件費など建築コストの上昇による供給減少があるという。
少しでも安く手に入れようと中古マンションに目を転じても、こちらも高値が続いている。不動産情報サービスを提供する東京カンテイ市場調査部上席主任研究員の高橋雅之氏は、「中古マンションも連れ高となっており、首都圏は郊外も含めて全面高の傾向となっています」と分析する。
もっとも、将来的には都心部にも人口減少の波が押し寄せることは避けられず、物件価格の変動には格差も生じてくる。この先も上がり続けるか、未来の予測は容易ではないが、参考になるのは中古マンション価格が新築時と比べてどれほど伸びたかの「実績」だろう。
東京カンテイは築10年の中古マンションが新築時からどれだけ値上がりしたかがわかる「リセールバリュー」について、駅ごとに集計。その首都圏のデータをランキング形式でまとめた。分譲された10年前の新築価格と中古流通時の価格(2024年時点)を比較した指標で、100%を上回っていれば、新築時よりも中古である現在のほうが高いことを示す。
ランキングを100位まで見渡しても1.5倍の値上がりで、高騰ぶりが見て取れる。ただ、「住みたい街ランキング」で上位の常連となっている「横浜」は72位、「吉祥寺」は93位と目立った値上がりではない。背景には何があるのか。
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