入手困難な状態が続いているNintendo Switch 2(Getty Images)
今年6月5日に発売された任天堂の新しい家庭用ゲーム機『Nintendo Switch 2』(以下、スイッチ2)。発売から2か月が経とうとしているが、誰もが簡単に購入できるような状況にはなっていない。
家庭用ゲーム機といえば、発売時の本体の供給が需要を下回ることが多く、その結果、転売業者による買い占めが発生し、一般ユーザーにより届きづらくなりやすい。
スイッチ2では、そういった状況を回避するため、任天堂の公式ショッピングサイトである「マイニンテンドーストア」でスイッチ2の抽選販売に応募するための条件を設けている。
その条件とは、「2025年2月28日時点で、Nintendo Switchのソフトを50時間以上プレイしていること」「応募時点で『Nintendo Switch Online』に累積1年以上の加入期間があり、応募時にも加入していること」というもの。また、7月2日から24日まで応募が受け付けられた第5回の抽選では「マイニンテンドーストアにおける過去の抽選販売のいずれかに応募された履歴があり、一度も当選されていないこと」「抽選販売への応募締め切り時点において、ニンテンドーアカウントにNintendo Switch 2 と連携した履歴がないこと」という条件が追加された。
つまり、スイッチユーザーであり、なおかつ過去のマイニンテンドーストアでの抽選に応募したことがなければ、マイニンテンドーストアでの抽選に申し込むことができないのだ。ゲーム事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏はこう話す。
「あくまでもスイッチをプレイしているユーザー向けの抽選販売であり、新規ユーザーは参加できない条件です。もちろん今後この条件は緩和されていくでしょうが、いまなお誰もが簡単に買えるわけではないのは事実。“発売直後は入手困難だから”という理由でこれまでマイニンテンドーストアでの抽選販売に参加していなかったユーザーにとっても、スイッチ2入手のハードルはまだまだ高い状況です」
一般の小売店でも予約販売が行われているが、そのハードルも決して低いものではない。
「その家電量販店チェーンが発行するクレジットカードの会員でないと抽選に応募できないといったケースや、公式アプリの会員でなおかつ購入履歴が必要など、特定の条件をクリアしないとスイッチ2を入手できない状況が続いています。またゲリラ的に店頭販売が行われるケースもいくつかありますが、それでもやはり特定のクレジットカードでの決済が必要であるなどの条件があり、簡単に購入できるわけではありません」(藤井氏)