防音賃貸マンションが人気の背景とは?(「ミュージション中野南台」の内観)
部屋選びの条件は人それぞれだが、近年は「防音」を重視し、高い遮音性を備えた賃貸マンションへの関心が高まっているという。実際、マンションデベロッパー・リブランが展開する防音賃貸住宅シリーズ「MUSISION(ミュージション)」では、入居待ちの登録者数が右肩上がりで伸びているという。人気の背景には何があるのか。入居希望者はどのような物件を求めているのか。同社の担当者に話を聞いた。
部屋選びの最重視ポイントとして「防音」を求める人たち
「『ミュージション』は、駅からの距離や外観だけでは測れない『生活の質』『音環境』へのこだわりをもつ層に刺さっています」
そう語るのは、リブランのミュージション事業部統括部長・山下大輔氏だ。
最近は在宅ワークが普及しているとはいえ、賃貸希望者が物件選びで重視する条件として、「駅近」は根強い人気を誇っている。さらに設備面では「ネット無料」「宅配ボックス」「セキュリティ重視」「在宅対応(Wi-Fi完備や寝室とセパレート可能)」のニーズも高い。そうした中、「防音」を最重視し、防音性能を高めた物件を求める人が増えているというのだ。
リブランが2000年から供給する防音賃貸マンションシリーズ「ミュージション」では、現在、東京・神奈川・埼玉・千葉に39棟・823戸の物件があるが、次の空き部屋や新築物件への入居を希望して「ウェイティング登録」している人は約9000名にのぼる盛況ぶりだという(2025年5月時点)。
「ミュージション」はMUSIC(音楽)とMANSION(マンション)をかけ合わせた造語。防音・遮音効果を高める施工により、プロの楽器レッスンにも24時間対応できる高い防音・遮音性能を実現している。物件によって、演奏可能な楽器は異なるが、グランドピアノ、トランペット、エレキベースなど多種多様な楽器に対応している。