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大竹聡の「昼酒御免!」

【大竹聡の昼酒御免!】大盛り定食を横目に冷奴でまずは乾杯 老若男女に愛される「新丸子の大衆食堂」で正午開宴の愉悦

カツを乗せるか乗せないか

食べ終わってケンちゃん一言。「乗せればよかった」

食べ終わってケンちゃん一言。「乗せればよかった」

 ふと見ると、ケンちゃん、今度は何か考えている。どうしたのか。

「カレーライスにするか、カツカレーにするか、それが問題なのです」
「カツカレーにしなさないな。うまいに決まってる」

 迷いに迷ったケンちゃんは、カツ抜きのカレーライスにした。少し分けてもらったけれど、これがまた、うまい。懐かしいのひと言ではくくれない、大勢の客の舌を満足させてきたひとつの到達点がこれだと思った。

 酷暑の昼酒、本日はこのあたりでお開きです。

酒や食事の提供が早いのも人気の秘密かも(「三ちゃん食堂」神奈川県川崎市中原区新丸子733)

酒や食事の提供が早いのも人気の秘密かも(「三ちゃん食堂」神奈川県川崎市中原区新丸子733)

シリーズつづく第1回から読む

【プロフィール】
大竹聡(おおたけ・さとし)/1963年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒。出版社、広告会社、編集プロダクション勤務などを経てフリーライターに。酒好きに絶大な人気を誇った伝説のミニコミ誌「酒とつまみ」創刊編集長。『中央線で行く 東京横断ホッピーマラソン』『下町酒場ぶらりぶらり』『愛と追憶のレモンサワー』『五〇年酒場へ行こう』など著書多数。「週刊ポスト」の人気連載「酒でも呑むか」をまとめた『ずぶ六の四季』や、最新刊『酒場とコロナ』が好評発売中。

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