どんな活用方法が?
MMFは、投資初心者にとって「現金と投資のあいだ」にある、ちょうどいい選択肢です。たとえば、こんな使い方が考えられます。
日常生活に必要なお金は普通預金に置いておき、しばらく使う予定のないお金の一部をMMFに預けておく。そうすれば、ただ預金に寝かせておくよりも、少しだけ効率よくお金を増やすことができます。しかも、MMFは基本的にいつでも引き出せるので、「急にお金が必要になった」というときも安心です。
また、「いきなり株式投資はこわい」という人にも、MMFは最初の一歩としておすすめできます。投資の感覚をつかむ“練習台”としても、ちょうどよい存在です。
利回りは、銀行の金利よりも0.3%程度高いのが目安です。現在の預金金利は平均で約0.2%なので、現在の水準で復活すれば0.5%程度になると考えられます。
2026年までには複数の金融機関が投入する予定とのこと。購入から1年間は売却できない個人向け国債と比べると、MMFはいつでも売却できるので、国債の代替としてポートフォリオの一部に加えるという手も考えられます。
今回のまとめ
・金利復活でMMFの運用が再び可能に
・国内MMFは預金より利回り高く株よりリスク低
・資産の一時預け先として個人向け国債の代替にも
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。
個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さん