閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
マネー
老後のリスクに備える「申請すればもらえるお金」

【介護費用が安く済むのは自宅か、施設か?】平均的な「5年間の介護」なら、在宅介護が施設よりも300万円安くなる計算 要介護度が上がれば夫婦で施設に入居した方が割安になるケースも

在宅介護と施設入居では費用にどれだけ差があるか(写真:イメージマート)

在宅介護と施設入居では費用にどれだけ差があるか(写真:イメージマート)

 シニア世代では、給与や年金など毎月入ってくる金額の見通しは立っても、出ていくお金はわからない。特に病気やけがなど、いつか“もしものとき”がやってきたら、支出は増える一方だ。でも、「いくら出ていくのか」、そして「それを補う手段」さえ知っておけば、備えるのはそう難しくないはず。そこで老後のリスクマネーに関するリアルケースを紹介する。【前後編の後編】

在宅介護にすると約300万円浮くことも

 都内在住の女性・Cさん(72才)は、夫と長男夫婦と同居中だった。急激に物忘れがひどくなり、息子のすすめで病院を受診すると、認知症と診断。要介護1の認定を受けた。

「身の回りのことはほとんど自分でできますし、いまのところは自宅にいます。でも、このまま認知症が進んだら、家族に迷惑をかけてしまうだろうし……ゆくゆくは施設に行くことも考えています」(Cさん)

 自宅での介護の場合は、訪問サービスか通所(デイケア)とショートステイの利用が一般的だ。プレ定年専門ファイナンシャルプランナーの三原由紀さんが話す。

「介護保険が適用されるため、要介護1で訪問介護サービスを7~8時間利用すると自己負担は約718円(東京・足立区の場合)。同様にデイケアでは841円です。ショートステイは、基本料金に滞在費、食費、日用品費などを合わせて1日4000円前後となります」(三原さん・以下同)

 週3回の訪問介護またはデイケア、週2回のショートステイとすると、月約4万円になる計算だ。移動費なども含めると、総額で月約5万円前後かかるとみていいだろう。

次のページ:高齢者施設の費用はこんなに幅広い

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。