“異常値”をチェック
そして次のようにアドバイスするのだ。
「ランクインした銘柄のセクターを見ると、電力や製造業、不動産、建設といった普段からPERの低い“万年割安”な銘柄が目立っているように思います。このランキングで注目してほしいのは、ただPERが低いということではなく、その変化率。今期予想のPERよりも3期先のPERが低くなっている、たとえば今期予想PERが10倍以上なのに3期先は6~7倍に下がっているといった“変化率”に注目してほしい。単純に割安株を買っても将来的も株価が安いままの“万年割安”を掴んでしまったりするので、成長性が高い『割安成長株』に目を向ければ株価の下支えが期待できるはずです。そのためにも今期と3期先のPERの変化率をチェックしてほしい。
PERはその年の利益によって大きく変わるため、単年で見るよりも、2~3年など複数年の推移を確認すべきです。たとえば、本業以外の不動産売却益などによる特別利益、反対に特別損失などがあるとPERも大きく上下することがあります。
そもそも本業である営業利益から30~40%の法人税が引かれた後の税引き後当期利益をもとにPERは計算しますから、営業利益よりも3~4割ほど少ないのが当たり前。営業利益よりも当期利益が多いのは明らかに“異常値”であり、そのような決算を見たらPERの値がなぜそうなっているか、その理由を確認したほうがいい。
当期利益が営業利益より4割ほど減っていないようだったら、次年度もそこまで利益を出せない可能性もあるので、ぜひ確認してほしいところです。そのためには複数年の推移をチェックしておくべきで、ただ目の前のPERを見て割安だと判断して買っても、実は割高だったということになりかねません」
そう指摘する弐億さんはこのランキングのなかから、そもそもPERが低い傾向が目立つ不動産関連や今後も成長が見込めるITコンサルなどを注目銘柄として挙げる。詳しくは関連記事『《資産3億円超の弐億貯男さんが選ぶ「本当に割安な株」6銘柄》3年で株価2~3倍が狙えるコンサルほか、郊外で稼ぐ不動産企業を解説 3期先の利益予想で算出した低PERランキングのトップ100からピックアップ!』でトップ100銘柄の一覧表とともに紹介している。
【プロフィール】
弐億貯男/サラリーマン投資家。株式投資で生涯賃金2億円を貯めることを決意し、2003年8月に投資元本250万円からスタート。割安成長株の中長期投資で年率30%を上回るリターンを続け、2019年には資産2億円を達成。今後も年率10%を目標に、2029年に5億円達成を目指す。著書は『10万円から始める!割安成長株で2億円』『割安成長株で2億円 実践テクニック100』(いずれもダイヤモンド社刊)。X(弐億貯男@2okutameo)、ブログ「サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。」も注目を集めている。
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