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14年ぶり再稼働の柏崎刈羽原発に潜む“2つの大きなリスク” 「再稼働の“最後の条件”が満たされていない」と大前研一氏が警鐘

再稼働するために必要な条件とは(イラスト/井川泰年)

再稼働するために必要な条件とは(イラスト/井川泰年)

 東京電力柏崎刈羽原発6号機が14年ぶりの営業再開を目指しているが、「あまりにリスクが高すぎる」と警鐘を鳴らすのは日立製作所の元原子炉設計者で経営コンサルタントの大前研一氏。柏崎刈羽原発の再稼働にどのような問題が潜んでいるのか、大前氏が解説する。

 * * *
 東京電力柏崎刈羽原発6号機(新潟県)が3月18日に営業運転を開始する。東電の原発が電力を供給するのは、6号機が定期検査入りする直前の2012年3月下旬以来約14年ぶりだ。

 6号機は2011年の福島第一原発事故後に東電が初めて再稼働させた原発だが、事前はトラブルが相次いだ。昨年6月には燃料を核分裂させるための制御棒が制御盤の電気トラブルで動かなくなり、8月も制御棒1本が下がらなくなった。

 さらに、今年1月14日には制御棒を引き抜く作業中に警報が鳴り、その時はモーターのスピードを制御する「インバーター」を交換すると警報が止まった。

 しかし、同月21日夜の再稼働でも電子部品の異常を知らせる警報が鳴って23日に原子炉を完全停止。東京電力によると、原因は圧力容器内の配管の中を移動している中性子計測器の装置スイッチに接触不良が起きていたことだったという。東京電力は不具合を解消したとして6号機の発電機を起動し、2月16日に首都圏と静岡県東部への試験的な送電を始めたのである。

 だが、日立製作所の元・原子炉設計者で、福島第一原発事故の原因を独自に調査・検証して『原発再稼働「最後の条件」』(2012年刊)を書いた私としては、今回の再稼働に危惧を感じざるを得ない。

 なぜなら、原子炉は極めて複雑な構造の巨大システムであり“配管のお化け”だからで、それが14年以上も停止していたら、2つの大きなリスクがあるのだ。

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