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キャリア
一流の接待

【寿司店での接待】ビジネスパーソンに「もっとも難易度の高い会食」でどう振る舞えばいいのか ゲソやタコばかり注文してはいけない理由を解説

もっとも難度の高いのが寿司店での接待(イメージ)

もっとも難度の高いのが寿司店での接待(イメージ)

「接待」「会食」の場が定期的にあるビジネスパーソンは少なくない。人物ルポルタージュや企業取材を数多く手掛けてきたノンフィクション作家・野地秩嘉氏は、そうした接待の場でこそ教養や人間力が試されると説く。

 野地氏によれば、接待のなかでももっとも難易度が高いのが寿司店でのもてなしだという。店選びの段階から、ホストの力量が試され、寿司職人への注文も腕の見せどころとなる。おまかせにするか、アラカルトで攻めるかなど、寿司店での接待で気をつけるべき点を野地氏の新刊『一流の接待』より一部抜粋、再構成して紹介する。

 * * *
 寿司店での接待は難しい。わたしは接待のなかでもっとも難度の高いのが寿司店を利用したそれだと思っている。

 理由はふたつある。ひとつめは店選びが難しいこと。

 現在、銀座の高級寿司店ともなると、ひとり数万円の勘定になってしまう。カウンター席、個室で4人で食べると酒代を入れて30万円近くだ。果たして、それほど高額な予算を使って、あえて接待しなくてはいけない相手はいるのだろうか。

 価格が高騰した原因は食材費が上がっているからであり、従業員がいないからだ。マグロだけでなく、イクラ、ウニ、そして、白身の高級魚、米も高くなっている。加えて飲食店で修業しようという人間も減っている。そのため人件費が上がっている。寿司は今後も高くなるだろう。つまり、高級寿司店での接待はお金にとことん余裕のある会社しかできなくなっている。

 では、寿司好きの接待相手には「価格の安い店でやろう」ということになる。だからといって回転寿司で接待をやるわけにはいかない。外国人の客であれば回転寿司店へ招待することもできる。しかし、企業の幹部を接待するのに「明日の会場は回転寿司のAです」と告げたら、相手は常識の通用しない人だと評価する。そうなると、リーズナブルな町場の寿司店を探さなくてはならない。それであっても、昨今ではひとり1万数千円にはなるだろう。その割に雰囲気はざわざわしてにぎやかだから、高価な店という雰囲気に乏しい。

 ホストが接待して、ゲストからのいちばんの誉め言葉とは「ここはいい店ですね。今度は私が使ってもいいですか」である。ところが、寿司店の場合、相手がそういう感想を持つことのできるリーズナブルで高級感のある店はほぼ存在しないのである。また、寿司店の接待でよくない点は、嫌いなネタが多い相手の場合、接待が成立しない。そもそも会食にならない。

「青魚がダメです」「タコがダメ」「貝類は苦手」「生ものが全部嫌い」といった人を招いてしまった場合、寿司職人も苦労する。どうしても寿司店で接待するのであれば、勘定が高額ではなく、雰囲気が静かな店にする。そして、誘う相手の食の好みを聞いてからにする。もし、食べられないものが多い人であれば寿司店以外の中華やイタリアンの店にする。

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