株価10倍も狙える日本株はどう探せばいいのか
買い値から株価が10倍になる「テンバガー(10倍株)」は投資家の憧れだが、どういった銘柄が達成できるのか。そんな問いを追った海外の実証研究がある。ビッグデータ研究が示唆した「テンバガーの条件」を踏まえた大化け期待の日本株はどこにあるのか──。
15年間のビッグデータが導き出した「テンバガーの条件」
昨年2月に公開された研究論文のタイトルは『The Alchemy of Multibagger Stocks(マルチバガー株の錬金術)』。2009~2024年に米国市場で株価が10倍以上になった464銘柄について調査。15年間のビッグデータを分析し、導き出した条件は、【1】小型株(時価総額が小さく、伸びしろが大きい)、【2】割安性(成長が期待されながら市場では過小評価されている)、【3】収益性(高い利益を生む能力=営業キャッシュフローなどを持っている)――というものだった。
そこで最も重視すべき指標は、1株あたりの「フリーキャッシュフロー(以下、FCF)利回り」だという。
FCFとは、本業で稼いだ現金(営業キャッシュフロー)から設備投資などの投資キャッシュフローを差し引いた「現金を稼ぐ力」であり、それを株価で割ったのが「FCF利回り」だ。利回りが高い銘柄ほど「現金を稼ぐ力があるのに株価がまだ割安」と判断でき、将来的に株価が数倍のマルチバガーになる傾向が強いと結論付けている。
実際に株価10倍銘柄をどう探す?
この「テンバガーの条件」を踏まえたうえで、株価10倍も狙える日本株はどう探せばいいのか。投資の達人たちに具体的な銘柄を聞いた。
資産10億円超の兼業投資家・株億太郎氏は日本株でテンバガーを選ぶ条件として「小型株で割安、手元資金が豊富なキャッシュリッチで土地持ち、かつ専門性がある。そのうえで株価上昇の“材料”が見込めること」を挙げる。
具体的には、黒字転換の見通しであるアルミ建材大手の三協立山などに目を向ける。
