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森口亮「まるわかり市況分析」

日経平均6万円突破の熱狂の裏で何が起きているのか? 200銘柄新安値が物語る“東証プライム市場の冷え込み”…「市場の歪み」を抱えたまま迎える5月の決算ラッシュを要警戒

原油高と地政学リスクが重しに

 このような市場の歪みに加え、外部環境も依然として不透明感を増しています。イラン情勢は依然として終わりの見えない状況が続き、WTI原油は90ドル代と高止まりしています。

WTI原油日足チャート(TradingViewより)

WTI原油日足チャート(TradingViewより)

 原油価格の高止まりは、企業の製造コストや輸送コストを押し上げ、収益を圧迫する要因となります。これは、コストプッシュ型のインフレを助長し、景気回復の足かせとなるだけでなく、中央銀行の金融政策運営をさらに困難にするでしょう。

 現在の株価上昇が「バブル」なのか、それともまだ「序章」に過ぎないのか、その判断は難しいところです。しかし、ただ一つ言えることは、株価が実体経済や市場全体の状況と乖離し、スピード違反的に上昇した後であるということです。

 このような過熱感は、いずれ調整か横ばいといった形で解消されることは避けられません。

決算ラッシュを前に意識したいこと

 間もなく本格化する企業の決算ラッシュは、現在の市場の歪みを浮き彫りにする可能性があります。一部の好業績企業が市場を牽引する一方で、多くの企業が、半導体のメモリー調達コストの上昇や原油高、消費不安への影響を受けることで、業績格差がさらに拡大するかもしれません。

 特に、5月にピークを迎えるのは、3月期決算企業の本決算であり、多くの企業がこれから1年先の見通しを発表するタイミングです。

 決算発表を前に不透明要因が多く、市場は上下の変動が激しい相場が予想され、短期的な値動きを捉えることは極めて困難になるでしょう。

 このような局面で投資家に求められるのは、狂騒に惑わされず、いつ何時も冷静でいられることです。日経平均の史上最高値という華やかな数字の「内側」で何が起きているのかを正確に見極める力が、今後の投資戦略の鍵を握ることになります。自身のポートフォリオを冷静に見直し、リスク管理を徹底することが、今、最も重要な心構えと言えるでしょう。

【プロフィール】
森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。1983年、埼玉県生まれ。元美容師。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている。著書に『1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資』(KADOKAWA)がある。YouTube「毎日チャート分析ちゃんねる」やnote(https://note.com/morip)を日々更新中。

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