就活エージェントとのあいだでトラブルに発展するケースも(イメージ)
売り手市場といわれる、昨今の新卒就活事情だが、その裏では、大学生の将来への不安につけ込む悪質な「就活コンサル」や「就活エージェント」をめぐるトラブルが問題化しているという。
就活エージェントは、企業の紹介やES(エントリーシート)の添削、面接対策などを行うサービスで、無料で利用できるケースも多い。しかし、近年は大手のエージェントだけでなく、“就活支援”を名乗る個人や小規模業者がSNSや口コミを通じて学生に近づくケースもある。そこでどのようなトラブルが起こっているのか。就活生や大学キャリアセンター職員たちの声から、その実態を探った──。
普通の相談のつもりが30万円近い契約を迫られた
今年の春まで都内の私立大学に通っていた男性・Aさん(23歳)。現在は物流系企業に勤務しているが、就職活動中には悪質な“就活コンサル”を紹介され、トラブルに発展しそうになった経験がある。
「サークルの友人に『就活塾の師匠に会ってみない?』と誘われ、ある企業がSNSに流している『ES通過率90%』みたいな広告を見せられました。当時、自分は周りの学生よりも就活が遅れており、不安もあったので気になって無料面談を受けました。
喫茶店で、学生3人と就活エージェントの男性と4人で会いました。最初は普通の相談の場だと思っていたんですが、途中から『このままだと君は就活に失敗する』『すぐに決断できない人間は社会でも成功できない』と煽られて……。最終的には20万~30万円近い就活対策講座のコースを勧められ、『これはやばいかも』と危機感を感じ、その時は『大丈夫です』と断って店を後にしました」(Aさん)
