なぜ、相場動向を予想しないのか(写真:イメージマート)
先行きが不透明な相場環境では、銘柄選びに頭を悩ます投資家も少なくないだろう。だが、「一度買った株は二度と売らない」手法で年間800万円超の配当収入を得ている億り人の個人投資家・Rickyさん(50)は、「あえて先を見通さず、予想も不可能という立場で相場に向き合う」と語る。
なぜ、相場動向を予想しないのか。Rickyさんがその理由を説明する。
自身の投資手法と保有79銘柄を公開した新著『年収300万円から年配当804万円をもらう「激・増配株」投資入門』(KADOKAWA)より一部抜粋・再構成して紹介する。
人間は予想が大好きな生き物
人間は、予想が大好きな生き物です。常に先を見通そうとするのは、厳しい自然界を生き残るための生存戦略だったのでしょう。
古今東西ギャンブルが盛んなことも、人間の予想好きが本能的なものだからなのだ、と思います。私もたまに競馬をやるのですが、予想が当たった時の快楽は脳裏にしっかりと刻み込まれます。ルーレットやバカラのような、確率のみが支配するギャンブルでさえそうなのですから、分析要素満載の株式投資などは当然格好の予想対象になります。
日夜、プロのアナリストたちがあらゆる情報を仕入れ、分析を駆使し、経済見通しや株価予想を発表しています。
私は定期購読している投資雑誌や年初の全国紙などで、それらに触れるのですが、まあ当たりません。当たったように見えても、相場の変動要因が解説とはまったく別の事象によることもしばしばです。
私のように過去の記事を見返して予想が当たったかどうか確認する人が少数派なのは、彼らにとっては幸いでしょう。
思うのですが、優秀な頭脳を持つ彼ら専門家でさえ、予想が困難な経済や株価の見通しを私ごときがとうてい、できるわけがありません。
株価を動かす要因はあまりに多岐にわたります。
予想に基づいた投資という考え自体が危険
そもそも、予想に基づいた投資という考え自体が危険です。予想はいとも簡単に、バイアスに直結します。そして、バイアスは希望的観測や決め打ちにつながります。
「今後も円安が進む」とか「米国株はしばらく底堅い」などといった記事にはそれらしい根拠が裏付けとしてあったとしても、そんな前提は突発的で予測不能な相場変動要因によって簡単に覆ってしまいます。
相場の神様がいるとしたら決め打ちをする投資家を嫌うはずです。
とはいえ、少し矛盾しているようですが、私は予想をしないといいながら「想像力」を働かせてみることはあります。
特に過去の経験から今後起こりえる悪いケースを想定し、その対応を考えてみることは大事だと思います。
・今コロナショック級の暴落が来たら資産はいくら減るかな…
・暴落と同時に円高になったら外国資産はどうなるかな…
このように想像してみることで、万一大暴落が発生した時でも少しは冷静に対応できるかもしれません。
「予想」をするから、「想定外」が発生する
「予想」をするからバイアスが強まり、「想定外」が発生するのです。
どんな状況になっても対応できるように、たまに避難訓練的に「想像力」を働かせるようにしています。
「勘」や「違和感」を起点に投資に活かすのも良いと思います。
「靴磨きの少年のお話」は有名ですね。
「投資の世界にうとい人々さえも株が上がると思っている状況は、バブル崩壊のサインであり、近く相場が大きく崩れる前兆の可能性がある」という格言です。
米国大統領だったジョン・F・ケネディの父親であるジョセフ・P・ケネディが、ウォール街で靴磨きの少年に靴を磨いてもらった際、その少年から株式投資をすすめられ、相場の過熱を感じたというエピソードです。
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そんなRickyさんが注目する銘柄はどれか。関連記事で詳しく解説している。
▼▼▼関連記事▼▼▼
【詳しくは…】億り人・Rickyさん厳選!「増配と株価上昇」が期待できる“割安お宝株”3銘柄を公開
※Ricky・著『年収300万円から年配当804万円をもらう「激・増配株」投資入門』(KADOKAWA)を元に一部抜粋して再構成
【プロフィール】
Ricky(りっきー)/1996年、大学2年の20歳の時に投資を開始。割安・増配・財務良好な日本株を中心に投資を続け、2023年に配当金生活FIREを達成。2026年4月に新著『年収300万円から年配当804万円をもらう「激・増配株」投資入門』(KADOKAWA)を出版。Xでは「Ricky投資研究所」として情報発信中。
Xアカウント:@jstockslab
