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キャリア

作家・林真理子氏が指南する“70代男性の上手な枯れ方”「外見と同じぐらい大切なのが感覚の更新」 地域ボランティア活動など「特別扱いされない」場に飛び込むことも重要

会社を離れた男性ほど、時代の変化に気づきにくい

 外見と同じくらい大切なのが感覚の更新です。時代の空気は急速に変わってきています。少し前まではセーフでも、今ではアウトな振る舞いがたくさんあります。「セクハラ」「パワハラ」関連の意識のアップデートができていないと途端に迷惑なシニアになってしまう。

 昔なら笑って済まされたことも今はハラスメントになります。会社を離れた男性ほど処分される環境から離れているので、時代の変化に気づきにくい。なかでも下ネタは厳禁。70代になったら下ネタは基本的に卒業した方が無難です。

 私からの提案は、女性の感覚を身につけること。そのために、「今の言い方は駄目ですよ」「その冗談はもう通用しません」と注意してくれる女友達を作る。かつての職場で世話になった50代、60代くらいの女性に、「高いものはごちそうできないけれど、おいしい店があるから行かないか」と誘う。これもセクハラ認定されたらアウトです。

 それを回避するために、「少人数ならお友達を誘ってくれていいからね」と付け加える。年に一、二度そうした会を開く。それにかかる数万円は感覚をアップデートするための必要経費。安いものです。

 若い人との付き合いは、何も異性である必要はないのかもしれません。私は数年前からバレエヨガを始め、ひと回りほど年下の女性の仲間ができました。美容や健康の話をし、「今度あそこへ行こう」とにぎやかに話しています。特別扱いされないので、私も仲間の一人になった気持ちでいます。それが気持ちや身体の若さにつながっているのかもしれない。

 でも、男性はこうした関係を作るのが苦手なのかもしれませんね。ときには自分から飛び込む勇気も大切です。地域のボランティア活動などもいいでしょう。男性はついつい、「仕切る側」に身を置こうとしがちです。リーダーになることは考えず、「やらせていただく」という気持ちを持って地域の活動に身を入れる。

 とはいえ、合わない集まりに無理して参加する必要はありません。付き合いたくない人と付き合わなくてもいい。それが許されるのが70代です。「この人とは合わない」「この場は自分の範疇ではない」という自分のセンサーを信じて、「違うな」と感じたらすっと身を引く勇気も大切です。

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 関連記事では、コミュニケーションだけでなく、身だしなみや心構えを含めて、林真理子氏が提言する、70代を味わい尽くす知恵を紹介している。

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【詳しくは…】ベストセラー作家・林真理子氏の提言 イタい男性にならず70代を味わい尽くす知恵 身につまされる至言の数々

※週刊ポスト2026年7月10日号

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