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キャリア

作家・林真理子氏が指南する“70代男性の上手な枯れ方”「外見と同じぐらい大切なのが感覚の更新」 地域ボランティア活動など「特別扱いされない」場に飛び込むことも重要

無理に若く見せる必要はないという(写真:イメージマート)

無理に若く見せる必要はないという(写真:イメージマート)

 70代男性は、あらゆる場面で老害になりがちだ。『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』(幻冬舎新書 5月刊)がベストセラーとなっている作家・林真理子氏が“イタい”男性にならず、70代を味わいつくす知恵を語った。

出かける前に姿見でチェックするくらいのことはしてほしい

 70代は中身だけでなく、外見にも気を配りたいものです。例えばぴっちりしたダメージジーンズなんかをはいている人が70代にもいらっしゃいます。イタいなぁ……と感じてしまう。若者向けの服を着れば若く見えるわけではありません。人と会う時は襟のあるシャツや普通のジャケットでいいと思う。高価でなくても、新しく、清潔で、体に合っていることが大切です。

 シャツやズボンにはちゃんとアイロンをかけて、出かける前に姿見でチェックするくらいのことはしてほしい。問題は自分の年齢と体型を理解しているかどうかです。オリックスの元会長・宮内義彦さんのように、90代でビシっとスーツを着ている人を見ると、見た目を整えることの大切さをつくづく感じます。

 自分自身のメンテナンスも重要です。歯がヤニで真っ黒なんていう70代は、それだけで汚い爺さんです。日大の理事長に就任してからは、同大の地方の同窓会におじゃまし、中年以降の男性に会う機会が増えました。そこで気づいたのは、歯槽膿漏の人がとても多いということ。匂いですぐにわかる。私もいろいろと気になるので、2か月に1回は近所のデンタルクリニックでメンテナンスしています。

 お肌についても同じ。男性だって化粧水と乳液くらいは常備しておきましょう。顔がシミだらけというのもいただけません。紫外線対策もやるに越したことはない。年齢に抗うのはおすすめしませんが、老いを受け入れるのと何もしないことは全く違いますからね。

 無理に若く見せる必要はないんです。俳優の奥田瑛二さんのように、年齢を自然に受け入れながら格好よく見える人がいます。若い頃の生々しさを無理に残すのではなく、乾燥したハーブのように、うまく枯れていけたら素敵だと思います。

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