iDeCoは受け取り方に注意
働いていて元気なら、iDeCoはこれからが始めどき。今年12月からはiDeCoの加入年齢の上限が65才から70才に引き上げられ、サラリーマンの掛け金の上限も月6万2000円に引き上げられる見込みだからだ。
『知れば知るほど得する年金の本』の著者で、ファイナンシャルプランナーの服部貞昭さんによれば、上限額を10年間積み立てて、年利3%で運用できたとすると、掛け金744万円が866万円に増える計算だ。ただし、iDeCoは受け取り方に注意が必要。まとめて一括で受け取る「一時金形式」と、毎月分割して受け取る「年金形式」を慎重に選びたい。
「勤め先の退職金がある場合、iDeCoを受け取ると退職所得控除の枠をオーバーしてしまう可能性があるためです。
退職所得控除は『800万円+70万円×(勤続年数-20年)』(勤続20年以上の場合)で計算するので、例えば勤続35年なら退職所得控除は1850万円です。仮に退職金が1000万円でiDeCoが800万円なら控除枠に収まって税金はゼロになるので、一時金で受け取って大丈夫。しかし、例えば退職金が2000万円だと税金がかかるので、iDeCoは年金形式で受け取る方がいいでしょう」(服部さん)
飯村さんは、「公的年金は老後生活のお守りであり、保険でもある」と話す。
「年金は、生きている限り受け取れる大切な収入源です。自分がもらえる年金を少しでも増やすためにできる限りのことをするのが大切なのです」(飯村さん)
受け取る前も、受け取ってからも、工夫と手続きを重ねれば「年金だけでの暮らし」は夢ではない。安心できる豊かな老後のために、いまから賢く、計画的に動いておこう。
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※女性セブン2026年7月9・16日号