TOB期待株を厳選(写真:イメージマート)
今年前半、右肩上がりが続き最高値を更新した日経平均株価を牽引したのが、半導体メモリ大手・キオクシアホールディングス(HD)である。6月22日には一時11万円を超え、2024年12月18日にIPO(新規上場)した際の公開価格1455円の70倍超に達した。時価総額はトヨタ自動車を抜いて国内1位に躍り出た。では、ここから「第2のキオクシア」となることが期待される株はどこにあるのか。
特有のイベントで生じる値動きの特徴を利用して利益を狙う「イベント投資」を得意とする億り人の個人投資家・羽根英樹氏が今注目するのが、「親子上場解消・TOB(株式公開買い付け)狙い」戦略だ。
親子上場において子会社の時価総額が親会社を超えるケースとして、「事業を特化して分社化された子会社が、特化した事業に特需が生じて急成長する」パターンが一般的だ。キオクシアは東芝の半導体メモリ事業を分社化した企業で、東芝が2023年に上場廃止となった後にIPOを果たしたという経緯はあるものの、「特化した事業に特需が生じて急成長した子会社」という点ではこのパターンに近い事例だろう。AI需要という「特需」を取り込んで急成長し、上場来10倍超の株価上昇を遂げた。
一方で近年、東証の要請や海外投資家からの圧力を背景に親子上場解消の動きが活発化している。親子上場解消の局面ではTOBが実施されることが多く、市場価格に上乗せされる「プレミアム」が投資家に大きな利益をもたらす。羽根氏は、そうした銘柄を先回りして仕込む戦略を講じる。その観点で羽根氏が厳選した注目4銘柄を、選定の理由とともに解説する。
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【プロフィール】
羽根英樹(はね・ひでき)/投資歴30年以上のベテラントレーダー。需給のゆがみを利用した投資を得意とする。セミナー講師として投資に関する情報発信も手掛ける。著書に『イベントドリブントレード入門 価格変動の要因分析から導く出口戦略』(パンローリング)などがある。
Xアカウント: @hidekihane
