現地で声援を送る日本人サポーターたちの姿も印象に残った(Getty Images)
現在開催中のサッカーのワールドカップ北中米大会、日本代表は決勝トーナメントでブラジルに敗れたものの、観客席で声を枯らしながら声援を送る日本人サポーターの姿も多く目についた。若いサポーターの姿も多いが、昨今の円安と物価高で渡航費用もバカにならないはず。彼ら/彼女らはどうやってその費用を捻出しているのだろうか。「毎回ワールドカップになると必ず現地観戦する知人がいる」という、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏がレポートする。
日々の生活でマイルを貯めて航空機代を節約
6月27日の「日刊SPA!」で、Sonoken氏が執筆した《チケット代だけで54万円…北中米W杯に1か月滞在中の筆者が明かす「総額140万円」の内訳》という記事が公開されていましたが、円安とアメリカの物価高騰が相まって、現地での出費を抑えるのに四苦八苦する日本人サポーターの姿をうかがい知ることができます。
同記事では「4662円(28ドル)のサンドイッチ」などが紹介されていますが、Sonoken氏が航空機代にはJALのマイルを利用したり、宿泊には1泊6000円ほどのホステルを利用するなど、節約を心掛けている様子も伝えられています。ちなみにチケット代(グループリーグ3試合とラウンド32、ラウンド16の5試合分)は合計で約54万円かかったと言います。
このようにワールドカップを現地で楽しもうとすると、かなりの出費を迫られるわけですが、実際に現地観戦している日本人サポーターは、どのような人たちなのでしょうか。
2006年から毎回ワールドカップを現地観戦している私の知人・Aさん(40代男性)は、税理士です。給料はそれなりにあり、世間一般的なイメージの“富裕層”というカテゴリーに入ると思います。とはいっても、富豪というわけではないため、毎回それなりに工夫をしていると言います。
まず、普段の生活では現金をほぼ使わないようにし、JALカードを使うようにしています。それは、世界3大航空連合のひとつ「ワンワールド」のマイルを貯めることができるから。2022年のカタール大会ではカタール航空に乗り、今回はアメリカン航空を利用しています。いずれもワンワールドに加盟している航空会社です。Aさんはこう語ります。
「マイルを貯めることって、マジで“いい思い”に繋がりますよ。僕は現金を使い続ける人の気持ちが全然わかりません。もちろん無茶苦茶収入が高ければ、そんなこと気にしなくてもいいのかもしれませんが、マイルを貯めることがどれだけおトクになるか皆さん知った方がいい。
あと、以前はマイルがとんでもなく貯まりやすかったんですよ。だから、若い時、収入が今ほどなくても、ファーストクラスに乗ったりする経験ができました。そこからマイルの重要性を実感し、今に至っています。今は2000年代ほどマイルは貯まらないですけど」
2022年のカタール大会と今回は、それまでの大会と比べても長期滞在しており、それは、コロナ禍以降に普及したリモートワークのおかげという側面もあるようです。フルリモートワークも認められるようになったことで、Aさんは頻繁に海外へ行くことができるようになり、チケットが安い閑散期に海外へ行ってマイルを貯め、繁忙期にも大量のマイルを使えるようにしているのだと言います。
