3大グループそれぞれの大卒初任給トップ10(『就職四季報 総合版』2027-2028年度版をもとに筆者作成)
三井Gは商船三井、住友GはSCSKに注目
三井グループでは、海運の商船三井(33.7万円)がトップ。世界の海を舞台にあらゆる物資を運ぶ仕事は、日本郵船同様、若手にも大きな責任が伴います。
住友グループで注目すべきは、SCSK(32万円)の初任給の高さです。IT業界では、優秀なエンジニアやシステムコンサルタントの獲得競争が激化しており、高い初任給を提示する企業が増えています。SCSKは、働き方改革にも積極的で、「働きやすく、高い報酬を得られる企業」として、学生からの人気も高まっています。
住友電気工業(29.0万円)も、製造業としては比較的高い初任給を提示しています。製造業は、商社やエネルギー企業ほど初任給は高くありませんが、安定性とキャリアの多様性が魅力です。
三菱は“総合力と国際力”で高待遇、三井は“海運・金融・ICT”のバランス型、住友は“素材・化学・IT”の実力派という構図が浮かび上がってきます。
*山川清弘著『教養としての三菱・三井・住友』(飛鳥新社)より一部抜粋して再構成。
【プロフィール】
山川清弘(やまかわ・きよひろ)/1967年、東京都生まれ。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て『株式ウイークリー』編集長および「会社四季報オンライン」編集部編集委員。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。
