横断幕はファンが作成して、ボートレース場に送付して掲示される
ルールをはみ出す掲出依頼
ボートレースでは、横断幕の掲出依頼が急増するとともに、ルールをはみ出す依頼も少なくなかったという。
「掲出する場所はファン側で指定できないことになっているにもかかわらず、さまざまな要望を出すファンもいたと聞いています。また、希望に添えなかった場合に、レース場に対して依頼者からクレームが入るようなケースもあったようです。こういった事例が増えている現状では、すべてのファンの希望を叶えるのは、到底不可能ですし、下手に希望に応じてしまうと、ルールの範囲内で応援しているファンが不公平に感じてしまう。ルール違反の掲出依頼の増加が、大きく影響していることは想像に容易いですね」
今回の横断幕掲出終了は、ボートレースが“推し活”をキーワードにファンを増やしたことの影響が大きいという。推し活事情に詳しいエンタメウォッチャーの大塚ナギサ氏はこう話す。
「“推し活”という言葉には、単純に“好きなものを応援する”というだけではなく、“応援するという行為を楽しむ”とのニュアンスが含まれています。言い換えれば、応援している選手が勝つことが目的ではなく、応援すること自体が目的となりやすい。そうなると、ファンにとって横断幕を掲出することこそが重要な目的となり、希望する形で掲出されないと納得できないというファンも出てきてしまう。そういった“推し活勢”の強い要望に対応できず、掲出終了と決断せざるを得なくなったという側面もあると思いますね」(以下「」内同)
