大量に貯まってしまった2ヶ月分のビールの空き缶
ベランダに大量の空き缶が貯まっていく!
私の場合、大量のビールを飲むため、45リットルのゴミ袋にたくさんの缶が入るんですよね。写真は2ヶ月分の空き缶です。なぜ2ヶ月分かといえば、6月は缶ゴミの日にたまたま東京出張が入ってしまったため、回収日に出せなかったのです……。
缶ゴミは袋が満杯になったらベランダに置くようにしています。部屋の中に置いていたら、スペースを取るばかりか、コバエが大量発生してしまうからです。
その他のゴミについても、都会の利便性とは異なります。東京23区の場合、指定の有料ゴミ袋制度はありません。レジ袋に生ゴミやら各種紙ゴミを入れて、通勤前にゴミ置き場にそのレジ袋を置けばいいのですが、そんなことはできません。
たとえば唐津市の場合は、指定の黄色いゴミ袋があり、「大」が10枚400円、「中」が同300円、「小」が同200円。唐津市の収入として重要なものとなっているのでしょう。それだけゴミをめぐって地方では苦労している現状があるのです。ちなみに、冬場は「大」でもいいですが、夏は「小」にせざるを得ません。生ゴミにコバエが発生するから、なんとしても早くゴミ置き場に持っていきたいからです。
朝5時から“ゴミ出し監視員”が立っている!
さて、ゴミ置き場についてですが、「もえないごみ」は、マンションの外にある檻のようなスペースに入れますが、それ以外のゴミは約200メートル離れたゴミ置き場まで行かなくてはなりません。すると、そこには朝の5時だというのに、高齢の男性と女性が立っているではありませんか! このゴミ置き場に隣接した住宅に住む2人です。ゴミ出しの“監視”をしているのです。
すると、「普通の透明の瓶は捨てていいが、ビール瓶は捨ててはいけない!」などと怒られる。「市のホームページを見ると捨てていいことになっていますが……」と言うも、「ダメなものはダメだ!」なんて言われてすごすごと家に戻り、確認するとやっぱり捨ててもいいとある。この後、もう一度ビール瓶を持って行くと男性は「オレも調べたけどいいみたいだな。ごめんよ」なんて言う。
この“ゴミ置き場管理者”というものが一体何なのか、一度、市役所の環境関連の部署に聞いたことがあるのですが、そのような仕事を発注したことはないとのことで「おそらく自発的にチェックをしているのでしょう」とのこと。
たしかにゴミ置き場の近所に住む人にとっては、マナーの悪いゴミ出しをされるとゴミが持っていってもらえなくなるので、皆がきちんとゴミ出しをしているか、目を光らせるのも理解できます。ただ……、この監視員2人がいるため、毎度ゴミ出しの日がストレスで仕方がないんです! 一度、この2人がいないであろう深夜のうちにゴミを持って行ったことがあるのですが、缶ゴミを地面に置く音に反応して、すぐさまカーテンが開き、キチンとゴミを出しているか監視されるのでした。
あぁ、こんなストレスは東京時代にはなかった! これが地方都市のゴミ捨ての実態(の一部)です。ちなみに、私の知り合いの北陸地方への移住者は、町内会への参加を断ったら、ゴミ置き場の使用を拒否され、ゴミ収集日は大家さんの家にゴミを車で運ぶと言っていました。私自身、東京から移住して、日々の生活は全般的に快適ですが、ゴミについては都会の皆さんが羨ましいです。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『それってホントに「勝ち組」ですか? 現代格差の読み解き方』(鹿砦社)。
