太田プロダクションの同期芸人・落合隆治さん(ぐりんぴーす=右)と柴田賢佑さん(六六三六=左)が共同代表を務める「お片付けブラザーズ」
太田プロダクションの同期芸人・落合隆治さん(ぐりんぴーす)と柴田賢佑さん(六六三六)が共同代表を務める「お片付けブラザーズ」。さまざまな家や施設に足を運び、汚部屋やゴミ屋敷、遺品整理など、片付け・不用品回収を行うプロジェクトだ。2024年秋に始動して以来、芸人と清掃業を掛け持ちし、都内を中心にさまざまな現場を駆け回る日々。「お片付け」にかける思いを聞いた。【第1回・前後編の後編。前編から読む】
リユースの視点を持つと「ゴミ」の価値が変わってくる
――2024年11月に「お片付けブラザーズ」をスタートして、業績は順調ですか?
落合:手伝ってくれるバイトも全員後輩芸人で、けっこうバイト代も払ってるんですよ。僕らは古物商の許可を取得したうえで、リユース品、お客様から買い取ってそれをお金にするところで利益が出ればいいな、という感じでやっていて。
柴田:だから、利益率めちゃくちゃ悪いです。
――ちなみに、(前編で)お話をうかがう限り、お2人とももともと綺麗好きとか、片付け好きなわけではなかったようですが……。
落合:柴田はもう最悪ですよ。
柴田:完全にゴミ屋敷で、ゴミが入ったコンビニの袋を枕にして寝ていたぐらい。ただ、こいつも別にそこまで綺麗じゃないですからね!?
落合:うちも全然綺麗じゃなかった。だから、依頼者さんの気持ちもめっちゃわかります。そしてそれが僕らの“武器”でもある。「ああ、こういうの捨てられないんだよね~」って言いながら、どうやったら片付けられるのか盛り上がる(笑)。
柴田:実は僕は、この仕事する前まで「不燃ごみ」が具体的に何なのかもあまりピンと来ていないレベルだったんです。「割れ物と陶器、瓶は違うの?」とか。でも勉強を始めるとめちゃくちゃ気になってくるし、そのなかで僕は“ゴミ”扱いされていたもののなかから、リユース品を見出すのにハマって。
落合:バイト時代、ある時「リユース部門」ができて、柴田と僕は初期メンバーだったんです。現場では、とにかく気になったものがあったらリユースできるかどうか調べろと。
そういう視点を持つと、“ゴミ”だと思っていたものも見え方が変わってくる。レトロなもの、アンティーク、ヴィンテージ趣味のものなど、それまで自分が興味なくても、「うわ、これってこんなに価値があるんだ!?」って知的好奇心も刺激されるし、売れたら嬉しいし、お客さんにも喜んでもらえる。全員笑顔になれるのがすごく楽しくて、僕のやりがいはそれに尽きますね。
柴田:本当は捨てるはずのものがウン十万円とかなった時に、脳汁がドバーッと出ます。一度、書道の半紙が出てきた時に、「1回トライさせてください」ってフリマサイトで出したら、それが10万円ぐらいになったこともありました。依頼者さんもびっくりで。
そういう経験をすると、「こんなの捨てる一択でしょ」という常識が壊れて、それ以来「もしかしたら、これもお金になるんじゃない?」という感覚が鍛えられ、実際そういうものもいっぱいあるんですよね。
