平時にやっておきたい3つの備え
1つめは、自分の保有資産の棚卸しです。長期でじっくり持つつもりの資産と、短期の値動きで持っている資産を、普段から切り分けておきましょう。いざ暴落が来たとき、長期のものは動かさない、短期のものはいったん整理するといった判断が瞬時にできます。
2つめは、行動ルールをあらかじめ決めておくことです。どのくらい下げたら、何をするのかを平時に考えておく。感情ではなくルールで動けるようにしておくことが、パニックを防ぐ最大の武器になります。
3つめは、取引環境の確保です。災害時はアクセスが集中して、スマホアプリがつながりにくくなることもあります。スマホとパソコンなど、複数のデバイスから取引できるようにしておく、証券会社のログイン情報を家族と共有しておくなど、物理的な備えも大切です。
復興を長期で応援する視点も
被害が甚大なときこそ、その後には必ず復興のプロセスが訪れます。建設やインフラ関連など、復興を支える企業が長期的に成長していくこともあります。これは目先の値ざやを狙う話ではなく、日本経済の立ち直りを長い目で応援する、という前向きな視点です。
災害は、いつ自分の身に起きてもおかしくありません。だからこそ、慌てて動かなくて済むように備えておく。それが、投資家としての誠実な向き合い方だと思います。まずは被災地の一日も早い復興を、心からお祈りしています。
今回のまとめ
・大災害に備えて、平時にこそシミュレーションをしておこう
・長期と短期の資産を切り分け、行動ルールを決めておく
・復興を支える企業を長期で応援する前向きな視点も大切
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。