「ゼロ活」見直しリスト
予備費は、医療や介護にかかる平均的な金額を概算して、おおよその目安にすればいい。ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんが説明する。
「60代以降の生涯医療費の自己負担分は1人約200万円なので、夫婦2人分にタクシー代や差額ベッド代などを含めて500万円くらいが目安です。介護費用の平均額は1人分が約540万円ですが、在宅か施設かなどで大きく差があるので、夫婦2人なら、600万~2000万円くらいが目安になるでしょう。加えて、家の修繕費や家電の買い替え費などに300万~1000万円ほどあるとさらに安心です」
そうして「プラスのお金」から「マイナスのお金」を引いて残った金額を、現在の年齢から亡くなるまでの「平均余命」で割れば、1年間に使える金額が出せる。60才時点の平均余命は女性約29年、男性約24年だ。
できれば60才頃までには試算を済ませておき、計画的にお金を使いたい。
「60代は趣味や旅行や学び直しなど、モノ消費より『コト(経験)消費』にお金を使える時期です。70代前半は、家事の負担を減らすハイテク家電や自宅のバリアフリー化など、『快適な暮らし』にお金をかけましょう。そして70代後半になったら、介護や生活支援サービスといった『安心』のためにお金を使ってほしい」(黒田さん)
お金を使いながら、試算内容の見直しも定期的に行おう。プレ定年専門ファイナンシャルプランナーの三原由紀さんが言う。
「インフレは今後も続いていく可能性があるので、できれば年に一度、少なくとも2、3年ごとに資産残高や物価、健康や家族の状況などを見直し、定期的に試算し直すことをおすすめします」
▼▼▼後編▼▼▼
【つづきを読む→】ゼロ活の極意「思い入れある品こそ早めに手放す」「保有コストがかかる保険も見直し」「人間関係は再編集」…最終的に残るものは
※女性セブン2026年8月13日号
