キャリア

営業支援会社で年収1000万円を目指す30代男性の奮闘記

 とはいえ、真面目なAさんは成績も好調だったことから、2年後、サブマネージャーへと昇進した。すると、さらなる受難が待ち受けていた。

「テレアポは卒業し、仕事は社員やバイトの管理、法人営業、接待など。ノルマはないのですが、マネージャーが“今月はいくらほしい”と決めて、数字目標が割り振られます。ただその数字が厳しい月もあって……。マネージャーになるには、大きな額を達成して実績を積まなければならないと聞いていたので、終電帰りの日がほとんど。でも踏ん張りました。マネージャーになれば年収1000万円以上、独立という道も開かれるからです」(前出・Aさん)

 頑張っていたAさんだが、28歳のときに地方へと転勤が決まり、徐々に追い詰められていったという。

「プレッシャーだけでなく、本当に“上”に行けるのかなど、ものすごく不安で、眠れない日が続きました。いつしか精神安定剤が手放せなくなっていましたが、『マネージャー昇進への試練だ。(東京に)帰ったらなれる』と言われていたので、それだけが励みでした。自分を奮い立たせるためにロレックスの時計、オープンカーをローンで購入しました」

 地方転勤から5年。現在は東京勤務で、マネージャーに昇進間近というAさん。30半ばで独立の道も視野に入ってきたという。「学歴は一応大卒というだけで立派なものではなく、コネもない僕でも、年収1000万円が見えてきました。大きい会社に入れるわけでもなく、ベンチャーを興すほどの気概もない。その意味では、営業支援・代行会社は確かに“ワンチャン”でした」。Aさんの奮闘は続く。

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