筆者も大満足!絶品刺身のお通し
20年前と比べても値段がそこまで変わってない
そして、私自身、少し高いお通しを楽しみにしている居酒屋も2軒あります。一軒は600円なのですが、とにかく店長が選び抜いた絶品の刺身が出てきます。同じ値段で「お通し刺身追加」すらできるほど、客から高い評価を得ている。サーモンやシマアジやマグロやカンパチなど、日によって変わりますが、とにかくウマい刺身を出す店として評判です。その日の絶品刺身を目当てに来る客もいるんですよ。
他にもそのテーブルの人数分の異なる自家製お通しを出す店もあります。立派な一品料理であるため、特にお通しの金額は聞いたことはない。ただ、この店はそれなりに満足できるぐらい飲食をしても4000~5000円台なのでお通し代も高くないでしょう。むしろ、「今日はどんなお通しが出るかな?」と楽しみにするレベルです。すべてのお通しのレベルが高いため、取り箸を置き、通常のつまみのように皆でシェアするのが定番となっています。
私が現在バイトをするカフェ兼バーではお通しはありません。また、居酒屋であっても酒を飲まない人にはお通しをつけなかったりすることもあります。日本の飲食業界のグレーゾーン慣習のようにも見えるお通しですが、とにかく20年前と比べても値上げが顕著ではないうえに、質の面でも向上してきていると、居酒屋通い歴33年の私は思います。
外国人客が馴染みのないお通しに違和感を持つのは仕方ないことだと思いますが、アメリカにもチップ制度があるわけで、「ここは日本だ!」で押し通してもいい気がするんですけどね。「麻雀牌大の厚揚げ煮2枚(500円)」のような、あまりにも残念なお通しには勘弁いただきたいところですが。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)/1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『それってホントに「勝ち組」ですか? 現代格差の読み解き方』(鹿砦社)。
これで400円?筆者が落胆した「残念すぎるお通し」

