「借金を返すために給料がいいところに転職したということではなく、たまたまいい縁があったので転職しただけなんですが、そこから徐々に返済できるようになって、気がついたら、約2年で完済できたんです。そんなに特別なことはしていないのですが……」
Kさんは普通に生活していただけなのに、どうして250万円の借金を返すことができたのだろうか。
生活費の圧縮と適度な忙しさがカギ
Kさんは、転職して3か月後、新しい職場に近い場所に引っ越した。
「それまでは電車とバスを乗り継いで職場に行っていたんですが、引っ越し後は職場まで電車で一本となりました。大きく変わったのはタクシーの利用頻度ですね。バスを使っていたときは、バスがすぐに来ないと、どうしてもタクシーを使いがちでした。飲んで遅くなったときも、電車はあってもバスがない時間だったら、歩くのが嫌だからとタクシーを使っていました。でも、電車一本で帰れるようになると、終電を逃さない限りはタクシーを使わなくなりました。引っ越しの費用はかかりましたが、無駄なタクシー代を圧縮できたと思います」
何より大きかったのがその引っ越し先だ。実はKさんは友人宅に引っ越し、シェアハウスをするようになったのだ。
「友人と2人で住んでいたんですが、家賃も光熱費も完全に半分ずつ払っていました。自炊はほとんどしなかったので、食費は特に変わらなかったんですが、家賃と光熱費は確実に少なくなりましたね」
そして、転職後は残業することも増え、忙しくなっていったことも、借金返済につながったのだという。