投資

かつて「出来損ないの福袋」と揶揄された投資信託 現在は状況一変

 投信とは投資家(顧客)が販売会社(銀行や証券会社)を介して資金を運用会社に信託し、投資のプロであるファンドマネージャーが国内外の株式や債券などに投資し、その収益が投資家に分配される仕組みだ。

「投資対象は株などの値動きの激しい商品から、預貯金に近いものまで幅広い。いわば投資と貯蓄の間を埋める中間的な商品と考えればわかりやすい」(ファイナンシャル・プランナーの深野康彦氏)

 預貯金のように元本保証はないが、投資対象を分散させることで、株が下がっても債券でカバーするなどしてリスクを抑えて値動きを安定化させることが可能で、その配分は投信の内容によって大きく異なる。

 高リスクの投資先にウエイトを置く投信では年率40~100%(2倍)を超えるリターンを叩き出すものもあるが、投信の多くは年利3~4%の安定的な運用実績を残す商品だ。定期預金金利が実質0%の現状においては、魅力的な利率といえそうだ。

 ただし、販売会社や運用会社に支払う手数料(販売手数料と信託報酬)がかかる。

 かつて投信は、銀行や証券会社が手数料を稼ぐ手段として、売れない株式を組み入れて販売する「出来損ないの福袋」と呼ばれた時代があった。また年金代わりにリターンを毎月受け取れる「毎月分配型」が人気を集めた時期もあったが、その元手が運用益ではなく、投資家の資金である元本を取り崩していた実態が明るみに出るなどして、「投信不信」を生み出していた。

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