カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

メキシコペソ上場は、トルコリラ円相場の上昇材料になるか

 また、「トルコ株の下落につられた」という説明もされています。トルコリラが歴史的最安値水準で推移している一方でトルコ株は史上最高値水準を推移しているのですが、10月5日、6日あたりの週末に株価は下落しました。その動きにつられてトルコリラ円相場も下落した、ということです。

 ただ、3連休の最終日である10月9日というタイミングに下落した状況から、もう1つ違った理由が私の頭には思い浮かびました。

 その理由とは、「銀行やヘッジファンドなどの売り叩き」です。10月9日は、日本は祝日でした。祝日ですから基本的には追加入金ができないタイミングです。証券会社によっては追加入金をできる可能性もありますが、基本的には入金が受け付けられないケースが多いでしょう。しかも早朝ですからゆっくり寝ている人も少なくなかったはずです。

 そして、そうしたタイミングで叩き売って相場が下落すれば強制ロスカット、またはストップロスに引っかかるポジションが多いことは目に見えています。だからこそヘッジファンド勢や銀行などが叩き売った可能性もあるのではないか、と私は考えました。

トルコリラ円の長期的見通し

 では、今後トルコリラ円相場は、どのように動く可能性があるのでしょう? 結論から申し上げると、今回のような大幅下落があっても、長期的に見ると上昇する可能性が高いと考えています。理由は3つあります。

 まず1つ目は、トルコとアメリカのビザ発給停止に関して。ビザ発給停止は半永久的に行われるとは言われていません。いずれ解消される日が訪れるでしょうから、その時はトルコリラ円の上値を抑える要因が1つ外されることになります。

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