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ラーメン店経営は儲からない? 高騰するコストと独立系店主の苦悩

 これに特注の麺の代金と具の材料費がかかっている。2017~2018年の冬は、とにかく野菜が高かった。ほうれん草やネギといったラーメンの定番野菜の値段が高騰し、産地を変えざるを得なかったり輸入物に切り替えた店もあった。また、海苔の値上がりも進んだため、等級を落とすなどして対応した店も少なくないようだ。さらに、ラーメン店運営のうえで、実はかなりの負担となるのがガス代である。A氏はこう述べる。

「店でイチからスープを作る場合、ガス代が半端ないです。おいしいスープを作ろうとしたら、とにかく火力が肝。弱火で豚骨や鶏ガラを煮込むというのはあり得ない。強力な火力でどんどん煮て、お客さんの入りなども含めてタイミングを見計らって水や材料をつぎ足していく。工場スープは温めているだけなので、それほどガス代はかかりません。きちんと作るとラーメンはイメージほど儲かるものではありません」

 長年ラーメン業界で生き残ってきたA氏ではあるが、同氏は今でも自宅に帰ることもままならぬほど日々スープ作りに魂を注いでいる。自身の人件費も考えれば、誠実なラーメン店はそれほど大儲けできるものではないかもしれない。

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