家計

人生100年時代の老後破産リスクを避けるための「65歳からの家計術」

「マンション管理人」という選択肢もある。管理人は管理会社や管理組合が直接雇用するケースが多いが、代行業者に業務委託しているマンションも少なくない。

 業務委託タイプのマンション管理人は常駐でなく、シフト制を敷いて複数の人間で回すことが多いという。そんな“パートタイム管理人”を2年近く続けているのが山田勉氏(仮名・71)だ。

「管理人といっても、清掃は専門業者が行なうので、管理人室でじっと座っているだけのことがほとんど(笑い)。数か月に1度、住人からマンションの不備や隣人に関する苦情が持ち込まれて対応に追われることもありますが、大半は本を読んだり、好きな囲碁の勉強をしたりして過ごしています。私の場合、週2日の1日5時間勤務。時給は900円ですから、月収は約3万6000円です」

 それでも月5万円に少し届かないという人は、額は小さいながらも“カンタンな節約術”で小刻みに支出を減らす方法もある。

 ダイエットや健康目的でジムに通うリタイア世代は増えているが、月8000円程度の会費がかかる民間ジムではなく、区民センターなど公共施設内のジム(1回約300円)を利用すれば出費は月に数千円抑えられる。経済評論家の森永卓郎氏は「資産を殖やす」手立てを提案する。

「大きく儲けることを考えるのではなく、低リスクで安定したリターンを得ていく。安定的に年利3%前後の収益が見込める金融商品への投資がベストな選択肢と考えます。“安全資産”と言われる国債の中でも利回りが3%近くと高い10年物・米国債を私は推します。100万円を投資すれば、月に均した利回りは2400円程度になります」

※週刊ポスト2018年8月3日号

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