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家計

体験者が語るリボ払いの恐怖「使ったのは100万円で金利は57万円…」

国民生活センターへの相談件数はこの10年で約3倍に(イメージ)

「リボ払いを利用すると抽選で10万円プレゼント」――こういった謳い文句を、目にしたことはないだろうか。リボ払いとは、正しくは「リボルビング払い」といい、クレジットカードの支払い方式の1つだ。

 いくら使おうと、毎月の支払額が一定のため、支払い計画が立てやすいのがメリットで、さまざまなサービスが受けられることも多い。ただし、一見お得なようだが、使い方を誤ると、何年たっても返し終わらないことになる。

「あの時はこんなことになるなんて思ってもみなくて……」──そう話してくれたのは、都内でパート勤めをする52才のSさんだ。

「私がリボ払いを始めたきっかけは、友達に誘われて行った、ブランドのファミリーセールでした。友達の前もあり、見栄を張って、一度に8万円の買い物をしてしまったんです。その時はなんとかなると思ったのですが、ほかの生活費もクレジットカードで払っていたので、翌月、どうしても支払いができなくなってしまいました。そこで、かねてからDMが来ていた“あとからリボ払い”という支払い方法に変更したんです。これなら、前の月にいくら使っても、次の月の支払いは1万円だけですから……」

 家計の負担がなくなり、気が楽になったSさん。しかしそれから、タガが外れたように買い物が止まらなくなったという。

「だって、どんなに買い物をしても、支払いは1万円だけ。途中から、借金総額がわからなくなってしまい、気がつけば限度額いっぱいの30万円を使い切っていました。さらに他の2枚のカードもリボ払いに変更。これらもあっという間に限度額に……。

 リボ払いに変更してから5年たったのですが、生活費のカード払いをやめられないため、元金は減らず、あと何年払い続ければいいのかわかりません。今は何も考えないようにし、とにかく夫にバレないよう気を使っています」

 Sさんのように、リボ払いを活用し、返済が終わらなくなっている人は多い。日本クレジット協会(2016年発表)によると、リボ払い使用者はカード所有者の約7%を占め、国民生活センターへの相談件数も2008年から3倍近く増えているという。

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