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生田悦子さんが選んだお墓 夫が明かす「母への愛情」

生田悦子さんが持っていたどうしても譲れない信念とは

生田悦子さんが持っていたどうしても譲れない信念とは

 死を前にした各界の著名人は、愛する家族のためにどんな「生前手続き」を行っていたのか──。昨年7月に亡くなった女優の生田悦子さん(享年71)は、「娘から母」への生前の思いを、夫がサポートした珍しい例だ。

 最高視聴率38.8%を記録した『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(1981年)やドラマ『白い巨塔』(1978年、ともにフジテレビ系)で人気を得るも、48才の時に更年期障害に伴う、うつ病を発症。一時は芸能界引退を考えるほど悪化したが、治療を受け、57才で実業家の村田陽一さんと結婚した。つらい闘病体験からか、結婚生活ではシンプルで必要なものだけを求めたという。村田さんは懐かしさに目を細める。

「ぼくと結婚してからは、『毎日舞台で同じせりふを言ったり、同じ衣装を着るのはもう嫌』『自分が本当においしいと思うものを、好きな人と好きな場所で食べたい』と主張するようになり、仕事をずいぶんセーブしていました。還暦を目前に迎えた正直者の彼女らしい生前整理だったのかもしれません」

 料理上手で、部屋の片づけも得意だったという生田さんは、虚血性心不全で急死してしまうが、そのキッチリとした性格に、村田さんは生田さんの死後も助けられたという。

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