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東京~札幌が3時間台へ 進化し続ける新幹線開発史

東海道新幹線0系からその歴史は始まった(写真:共同通信社)

東海道新幹線0系からその歴史は始まった(写真:共同通信社)

 1964年、東京五輪の開催に合わせて走り始めたのが「夢の超特急」と呼ばれた「0系」新幹線だった。丸いフォルムの先頭部から「団子鼻」の愛称で親しまれた。

「車内にはサンドイッチやハムエッグなど軽食を提供する『ビュッフェ』がありました。1975年に博多まで開通した時には、食堂車が連結され、帝国ホテルなど一流ホテルのカレーやハンバーグも提供されました」(鉄道史研究家・白川淳氏)

 再び東京五輪が開催される来年7月、JR東海は、新型車両「N700S」を導入する。

「現時点の最新車両『N700A』から大きく進化したのは、『バッテリー自走システム』です。事故や災害により、トンネル内や橋の上で停電した際、安全に避難できる場所まで走らせることができる。全席に自由に利用できる電源用コンセントを設置し、リクライニングシートも改良されています」(白川氏)

 JR東海の浜松工場では、10月5、6日にN700Sの試験車両を見ることができる。

「年に1度、一般に工場を開放する『新幹線なるほど発見デー』を開催しています。浜松工場には日本で唯一、新幹線用の踏切が設置されていて、故障などで工場の敷地内に入る車両だけが通過します」(白川氏)

 2010年に「のぞみ」から引退した500系も、新大阪─博多間の「こだま」としてまだまだ現役で活躍中。500系は1997年にデビュー。当時の世界最速タイの時速300キロを達成した。

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