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テツandトモほか、「営業に強い」芸人は何が違うのか?

テレビの人気とは異なる営業に強い芸人の特徴は?(テツandトモ。写真:時事通信フォト)

 吉本興業の闇営業問題が世間を大きく騒がせたが、芸人の営業には、もちろん闇ではない営業も多く存在する。企業のパーティ、地域のイベント、大学の文化祭など、種類は様々であるが、そんな営業は芸人にとってとてもオイシイ仕事であるのだ。

 テレビ出演時の若手芸人のギャラは、30分の深夜番組で5000~1万円、1時間のゴールデン番組で3万~5万円程度が相場と言われる。そこから事務所に何割か引かれ、芸人にギャラが入る仕組みだ。

 一方、営業となると様々ではあるが、若手芸人の場合、15~30分の持ち時間で3万~5万円、45分~1時間で8万~10万円が相場だと言われる。

 テレビなら1時間の番組であっても収録に2時間かかったり、打ち合わせもあったりするので拘束時間が長いが、営業の場合、打ち合わせ時間はそこそこで持ち時間できっちり終わるので割りがいい仕事なのだ。

 最近テレビであまり見ないな、と思う芸人が実は営業でかなり稼いでいるということもよくある。芸歴12年の若手芸人・Aさんはこう話す。

「僕らはまだ知名度がないのでテレビ出演も営業もどちらも少ないのですが、テレビの仕事が入るより、営業の仕事が入った時の方が嬉しいですね。もちろんテレビ番組に出て知名度がないと営業には呼んでもらえないので、テレビの仕事も大事にはしていますけど。

 時には、事務所の先輩のバーターで営業について行くということもあります。最近は泊まりの営業は少なくなって、日帰りで朝早い飛行機や新幹線で移動することも多いのですが、それでも営業は“ウェルカム感”があって楽しいです」(Aさん・以下同)

 Aさんによるとパチンコやボートレース場などギャンブル系の営業は特にギャラがいいという。ただし、営業に呼ばれるためには知名度がないといけない。主催者はイベントを開催することでお客さんに集まってもらいたいので、出演する芸人を選ぶ時は、まず知名度が優先されるのである。

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