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暮らしのマネー

Amazonと距離を置いた人たちが便利さと引き換えに得たもの

2019年11月1日 15:00

 20代の女性会社員・Bさんは、仕事で疲れている時の気分転換によくアマゾンを利用していたが、必然的にひきこもりがちだったという。“アマゾン断ち”のきっかけは何だったのか。

「いわゆる“干物状態”で、アマゾンはもちろんネット通販をしまくって、家は段ボールだらけに。しかもマンションの宅配ボックスが空いていないことも多くて、不在届まみれになってしまい、イライラ。気分転換のつもりがストレスを溜めることになってしまう悪循環だったので、いっそのことすべてやめることにしたら、すごくスッキリしました」

 Aさん同様、Bさんも、よくリアル店舗に買い物に出かけるようになった。そこで気になる男性ができたというのだ。

「『買い物に付き合ってほしい』っていう、ベタなデートの口実ってあるじゃないですか。男性って買い物は好きじゃない人も多いと聞きますが、頼られるのは好きみたいで、何人かの男性と買い物に行きました。すると、買い物って、一緒に行くとその人の価値観や金銭感覚がわかって、面白いことを発見。普段は頼りないと思っていた同僚の男性が金銭面でしっかりしていたことに驚くなど、意外な一面もみられます。脱アマゾンで、彼氏ができるように頑張ります」(Bさん)

 30代の男性フリーライターは、仕事の都合で海外に1か月ほど滞在した際のアマゾンなし生活を振り返る。

「私が滞在した国では、ECショップはあるのですが、アマゾンがありませんでした。日本ではアマゾンに依存気味でしたが、レビューに頼らず、自分が本当にほしいものかどうかを取捨選択して、その結果として“いいモノ”を買えたときは嬉しいものですね。達成感がありますし、買い物に喜びを見いだせました。海外ならではですが、値切り交渉も楽しかったです」

 買い物以外でも、“自分の判断”を大切にするようになったというCさん。日本に帰国後もアマゾンの利用は極力控えているという。

「他人の意見に耳を貸さないわけではなく、自分はどうしたいのか、本来の目的などをしっかり考えるようになりました。同時に、誰かが言っていたことやネットの情報をそのまま鵜呑みしないようになりましたね。

 ちなみに『食べログ』も使わなくなりました。自分が美味しいと思って、気に入ればそれは“満点”ですから。“当たり”を探し当てるのは、コスパとしては悪いのかもしれませんが、“ハズレ”の店に行ってしまった体験も楽しめるようになりました」

 アマゾンという存在は、利用しなくなったユーザーの価値観にも大きな影響を与えているようだ。

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