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長く働くほど年金が増える新制度、4つの働き方パターンで検証

「昼間に医師が常駐し、看護師が24時間待機で食事の質も高いといったグレードの介護付き老人ホームとなると、少なくとも1人あたり入居金500万円、毎月20万円くらいの負担は考えておく必要があります。平均的な入居期間の5年間の総額は1人1700万円、夫婦なら2倍の3400万円になる」

 そう聞くと「毎月40万円なんてとても払えない」と諦める人がほとんどだろう。65歳以降も年金をもらいながら働き、「老後資金」を増やすことで、それまで貯金がゼロでも、一定のグレード以上の老人ホームへの「夫婦入居」が可能になるのがD氏の働き方だ。

 月給30万円で75歳まで働けば、10年分の稼ぎは3600万円。それに75歳以降の夫婦の年金額は年間約283万円(5年間で約1400万円)ある。65歳からの給料の多くを蓄えておけば、80歳から夫婦で老人ホームに入居し、年金と蓄えを取り崩しながら入居金と毎月の費用を支払っていくことは難しくない。

 ちなみに65歳からの月給20万円のC氏も、75歳までの10年分の給料を全額貯金(2400万円)することで、年金(75歳からの夫婦の年金約277万円)と合わせて夫婦での老人ホーム生活の資金をつくることは可能だ。

※週刊ポスト2019年11月22日号

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