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田代尚機のチャイナ・リサーチ

中国「独身の日」、アリババ天猫の取扱高は楽天の年間取扱高を超える

2019年11月13日 7:00 マネーポストWEB

 とにかく取扱高がすさまじい。独身の日の1秒当たりの取り扱い件数は54.4万件に達している。取引は中国全土、東南アジアなどの海外を含めたグローバルな空間で行われている。これは1日の平均データであり、瞬間的にはこれを遥かに超える件数の取引決済が行われており、それらをすべて捌き切る処理能力が必要だ。もはや、銀行型の集中決済システムではとても処理しきれない。アリババではブロックチェーン技術を駆使しているそうだが、その技術は世界最先端とみられる。

 売買が成立すれば、商品を遅滞なく正確に顧客に届けなければならないが、それに必要なロジスティック(物流)が急速に発展している。中国の国土は広く、生産と消費の間には物理的に長い距離がある。政府は、生産者と消費者の間をできるだけ短い距離で運ぶために、鉄道、道路などの交通インフラを充実させており、企業はラスト1マイルの輸送力を強化するために短距離輸送事業を急ピッチで強化している。

 短距離輸送力の向上は、商品だけではなく、レストランの出前事業の拡大を促すなど、新たな需要を生み出している。一方で、加工組立企業で働く大量の若者たちを輸送業へとシフトさせている。時間に束縛され、かつ、単調な組み立て作業よりも、移動や対人関係を必要とする輸送業を好む若者は多い。加工組立産業から、内需産業中心の形態への構造転換を加速させている。

 EC取引の発達は、農村における小規模な事業者の発生と、農村での消費拡大といった2面から三農問題の解決に役立っている。

 今回のセールでは、行き過ぎた値引き、分割払い、景品提供といった過当競争が問題視されたが、競争が激しいからこそ、規模が拡大し、商品・サービス、営業エリアが広がる。当局の支援など無縁のこの激しい競争こそが中国の経済成長を底辺から支えている。

文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。メルマガ「田代尚機のマスコミが伝えない中国経済、中国株」(https://foomii.com/00126/)、ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(http://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も展開中。

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