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チケット不正転売禁止法の施行から半年、転売事情はどう変わった?

「ほとんどのチケットには、有償による譲渡を禁止する旨の表記があります。また、“購入者の氏名と連絡先(電話番号やメールアドレス等)を確認する措置が講じられており、その旨が券面に記載されていること”という点については、入場時にIDチェックがあるチケットはもちろん転売禁止の対象となります。

 また、IDチェックがない場合でも、チケットに“この入場券は購入者の氏名及び連絡先を確認した上で販売されたものです”などと表記されてあるチケットも転売禁止となります。基本的には、ファンクラブやプレイガイドで購入したほとんどのチケットが転売禁止の対象であると思っていいでしょう」

チケット売買仲介サービスは継続中

 では、「チケット不正転売禁止法」によって、実際にチケットの転売は減少したのだろうか。

 かつて、チケット売買の場としてよく利用されていたネットオークションを覗いてみると、チケットの出品がかなり減っていることがわかる。ネットオークションでチケットを購入していたことがあるというアイドルファンのAさん(40代男性)は、実感としてこう話す。

「たとえば、Yahoo!オークションなどは、チケット不正転売禁止法がスタートするタイミングで、転売業者の出品が激減しました。ただ、完全になくなったわけではなく、チケットの出品もまだいくらかはありますが、多くが個人の出品で、価格もそんなに高くはない。今やヤフオクは、チケット転売の場としてはあまり機能していません」

 チケット売買を専門に仲介するサイトはどうだろうか。一部の転売業者に対して、手数料を免除するなどの形で優遇していたことが発覚した『チケットキャンプ』は閉鎖。一方、依然としてサービスを提供している仲介サイトもある。前出・Aさんはこう話す。

「かつての『チケットキャンプ』ほどではないですが、今でも仲介サイトでは、それなりの数のチケットの売買が行われています。価格としては、人気がある公演の場合、やはりかなり高くなっている。定価の5~10倍くらいになっているものもあります。

 購入者側としては、出品者が営利目的なのかどうかは不明ですし、個人なのか業者なのかもよくわからないので、リスクがあることも承知。でも、ソールドアウトしたチケットは、売買サイトでしか手に入らないので、仕方なく買っているということです」

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