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コロナ疲れに「もう限界!」 学生、会社員、主婦たちのやり場のない思い

 20代男子大学生・Cさんは、卒業旅行も卒業式も中止、楽しみにしていたアーティストのライブも延期になり、「もう限界」だと悲鳴を上げる。

「ことごとく楽しみが奪われているうえに、飲食店でやっていたアルバイトもなくなったため、お金もない。勉強は勉強でやるとしても、大学生ならではの楽しみが、何もなくなりました」(Cさん)

 60代主婦のDさんは、臨時休校の影響で娘の子供の世話をはじめ、マスクや食料などの確保に躍起になっている。

「もともと90歳近い母親の介護負担をしていたのに、さらに働きに出ている娘の子供の世話もするようになりました。合間に家族で使うマスクや消毒液、ウエットティッシュを探しに街に出かけます。娘や夫、母のために必死でドラッグストアをまわる日々。いつまでこの状況が続くのか、足腰も辛くなっているし、とても不安です」

 ちなみに家の中の消毒作業もDさんの日課の一つだが、一生懸命やりすぎて家族関係が少しぎくしゃくしていると明かす。

「自分はもちろん、娘や夫が帰宅すれば、手をはじめドアノブ、かばん、スマホなどを、アルコールを染み込ませたウエットティッシュで拭いて入念に消毒します。正直手間ですし、手も荒れますが、自分と家族のためです。それなのに家族からはだんだん鬱陶しがられる始末……」(Dさん)

 世代や立場は違えど、それぞれの苦悩や疲れの色が見え始めている。一刻も早く新型コロナウイルス感染拡大の収束が待たれる。

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